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帆布(ハンプ)シリーズのこだわり |
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| 全てが原価をかえりみず最高のパーツのみしか使用しないのですか | ||
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安価な鞄が軒先に並ぶようになってから久しいが、はたして価格とはなんでしょう。それは使う人、鞄を選ぶ人の心そのものではないでしょうか、たとえば価格は2倍だが3年5年着続けても型くづれしない材質、仕立てのよいテーラーメイドのスーツを考えてみてください。日本が豊かになり消費こそが最大の美徳とされてきた中で、海外のブランドがもてはやされ鞄本来にもとめられるべき機能や丈夫さそして、モノを大切にする心を忘れかけてはいませんか。
私ども工房は一点のパーツ選びにも妥協をゆるしません。長年の親方の考え方が染み付いているのかもしれませんね。常にお使いになるお客様の顔を創造しながら一日でもながく私たちが心を込めて作ったものを愛用していただけることを信じ時代錯誤といわれても仲間内で手間をわけあい、それぞれを担当する弟子たちが親方の名に恥じないものを作り続けていきたいのです。それこそ小さいながら東京の下町で100年近くも工房を続けてこられた唯一の財産なのかもしれませんね。 |
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![]() 作業風景(縫製) |
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| 大きなバッグにとって一番重要とされるのは取っ手の部分だとうかがいましたが | ||
![]() 技術指導にあたる(故)筒井美佐男氏 |
そうなんです。鞄でとくに荷物をたくさん詰め込むタイプのもので最初にいたんでくるのが取っ手の部分なんです。通常国産のものもそうですが取っ手のパーツは原価が高く、ほとんどが合成ゴムを工業用金具で留めたものを使用しています。以前は当社もそうだったんですが、それでは鞄の消耗を早めてしまうことを考え、わざわざイタリアから取り寄せた世界で一番極太の一体成型特殊樹脂を使用しています。
この部品だけで通常使われるゴム質をミシン止めしたものと比べ30倍以上の原価がかかりますが、10年たってもまったく磨耗しない強度とどんな方の持ち手にもフィットするしなやかさを兼ね備えています。普通は2年でへたれてくる鞄の取っ手が、これを使いさらに通常の2倍以上もある2.5ミリ厚以上のA級ヌメ革を2重に巻きつけ、しっかり縫製してやれば、取っ手だけなら1トン以上の対加重にも耐えることができるんです。さらに全てのヌメ革は今でも親方が直接厳選した2.5ミリ厚以上のものしか使用しておらず、防汚加工を施していますので色焼けも通常のものよりもちがいいんです。 |
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![]() 作業風景(仕上げ) |
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| なぜ帆布(ハンプ)にこだわるのですか | ||
| お客様の立場にたっていきついた素材が日本古来から愛されてきた天然綿100%の帆布素材でした。毎日鞄に求められる要素は軽さです。革素材を使ったものの丈夫さは充分ですが、長年使い込む間に汚れが目立ち角部の磨耗やヘリの反りかえり、そして何より重さが問題です。
帆布素材とはヨットの帆布でつかわれていることで有名ですが、その種類もさまざまです。帆布の綿網糸の太さを専門用語で号数と呼びますが、当社で使用しているのは6号(6000番)とよばれる国産では最高値に近い太さと強度を保つ厚手のものを使用しています。九州の100年以上続く帆布専門のメーカーにわざわざ依頼し、糸目の1本1本からワッシャー樹脂と呼ばれる強撥水ワックスをしみこませてあります。それを縦横に丁寧に織り上げていくのです。 通常、撥水をうたうものは布地にしてから防水スプレーを吹いただけのものがほとんどですが、当社の帆布シリーズには全て糸目から特殊ワックスを染み込ませることで汚れても絞ったタオルで拭いてもらう程度でたいていの汚れは目立たなくなり2倍以上の強度を保つことができるのです。また市販の帆布を名乗った鞄はほとんどが一枚布でヘリの部分だけの処理ですが、当社のものは磨耗頻度ある部分すべてにへり返り防止の中敷と裏地を丁寧に併せ縫製してあります、一見気がつかない部分ですが、この手間を惜しまないことで鞄の強度は実に2倍以上にも長持ちするのです。 また、極厚のヌメ革にも防汚加工をほどこしてありますので雨の日でも安心しておでかけになります。使い続けることで味わいが増していく天然素材にのみこだわった材質と、職人さんたちの愛情こもった鞄をどうぞ味わってみてください。 |
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